飯豊連峰前衛 蒜場山(1,363.0M)

琴沢のゲートから 7日9時天気図 7日9時衛星写真 琴沢のゲート 加治川治水ダム 岩岳から進行方向
烏帽子岩から 焼峰から続く四ツ倉 山伏峰へ向かう 山頂手前の雪庇 大日岳 北股岳
焼峰の稜線奥は二王子 雪の峰を越えて下山 中途半端な雪 少し悪い 気を付けて下山 蒜場山を振り返る


日 時   平成19年04月07日(土)  
参加者  諏方さん、中村さん、LTQ(私)
行き先  飯豊連峰前衛 蒜場山
天 候   晴れ時々曇り
気 温   07日 AM06:00〜PM16:00 4.4度〜14.0度 (気象データは新潟県新潟市)
風 速  1M〜4M (気象データは新潟県新潟市)
風 向  S・W・SSW・S・NW・N  1M〜4M
ウインドプロファイラ:7日12:00(観測地 新潟県高田)1KM SSE 1M ;2KM SSW 2M ;3KM WSW 13M;4KM WSW15M
目 的   残雪期の蒜場山調査
装 備   春山日帰り
登はん用具:ピッケル・アイゼン(使用せず)
雪山装備:Wストック・ワカン(ワカンは使用せず)
ナビ用品:GPS、Mポインター、地図、シルバコンパス
防寒具:合羽で代用・フリース
飲み物:水 1,000ml ポカリスエット500ml
食料品 ハイカロリーぜリー2個 握り飯3個 インスタントラーメン
その他 非常食1,000Kcal分
残 量  非常食


コースタイム 事柄 備考
05:45分 自宅発
06:00分 集合場所 鳥海のスキー隊
06:20分 琴沢のゲート着(190m)気温0℃
06:35分 ゲート発
07:20分 加治川治水ダム着
07:30分 加治川治水ダム発(300m)
08:38分 独標 (738m)
09:15分 岩岳(932m)
10:03分 烏帽子岩(1,023m)
10:40分 単独者とスライド(1,125m)
11:13分 山伏峰(1,313m)
11:30分 山頂着(1,363m)

12:30分 山頂発
13:27分 烏帽子岩(1,023m)
14:04分 岩岳(932m)
15:15分 加治川治水ダム着(300m)
16:07分 琴沢のゲート着(190m)
16:45分 集合場所着
17:00分 自宅着


データ
TP積算距離    17.6KM
TP移動時間    6時間12分
移動平均速度    2.8KM
全体平均速度    2.0KM
累積標高(+)    1,153M
最高到達点     1.373M
以上GPSデータ

概略
琴沢のゲートまで開いたら、早めに蒜場山へ行きたかった。先週、会の集会後、杁差岳山行の反省会の時XVTさんが琴沢まで開いたかもしれない。という。で、中村さんに声をかける。予定日前日に歓送迎会があり呑み方次第という。
その後、何人かにメールで意向を尋ねるが、都合が悪そう。多分、単独かな?と思う。諏方さんから電話を貰うが、時間を決めていないし多分、単独になるかも。と返事をする。自転車を使い明るくなるのと同時に琴沢から行動を開始できるようにしようかな?などとと考えていた。前日夜に中村さんからの電話で同行することができる。とのこと、それならと出発時間を遅らせる事にして諏方さんを誘うと同行頂けるとの返事。
それなら通過の悪いところがあればそこで終了することにして、ロープその他は置いていく。多分、時間を遅らせた事で気温があがり、スリップによる滑落の危険はよほど避けられるし、ずっと尾根上なので雪崩の心配も無いし、状況が悪ければ敗退もアリへの方針変更と考えてのことである。


記録
6時に集合場所に行くと、会山行である鳥海山へのスキー隊が集合している。早々に我々は出発。朝から良い天気であるが、それ程冷えていない。琴沢のゲートに着くと、バイクが1台停まっていた。魚釣り?山登り?準備をしてこれから1時間弱のアルバイトだ。
歩きながら、付近の山々を見ると、これはこれで色々なことに気が付く。まだ大薮になっていないので、見通しが利くので昔の坑道への道、どうも露天で採掘したかな?と思うベンチカットの跡?大げさに言ったら自動車で通行したら気が付かないことも案外多い事を知った。

治水ダムに到着。握り飯を頬張り付近を眺める。ダム付近に雪はひとかけらもない。コマタ沢のダム出口付近にも雪はない。
じっくりと登りにかかる。直ぐに汗が吹き出る。標高700m位までは夏道に殆ど雪はない。700m〜800mの間は雪が出たりなくなったり。雪の足跡からどうも、先行者が1名居るようだ。バイクの主か?岩岳の少し下から本格的に雪を踏む。
岩岳から烏帽子岩方向を眺める。予想通り悪そうな所はない。
加治川の対岸に目を移すと、焼峰山〜赤津山、二本木山、二王子が大きく見える。新発田市街地側から観るより雪が多く見える。風下側だからだろうか?
泊り場の芽吹き前のブナ林を眺める。芽吹き前とはいえ、春を感じる。
キツツキが小気味よいドラミングを響かせる。いかにも残雪期を感じさせる情緒である。

雪と夏道を交互に繋ぎながら烏帽子岩に近づく。LTKが呼んでいるが、丁度悪いところだ。烏帽子岩に上がりLTKを呼ぶ。12時30分頃再度コールすることで、無線終了。進行方向を眺める。
烏帽子岩の下りから登り返して尾根に広がりがでるまで距離で約600m位だろうか、尾根が痩せている場所だがおまけに雪の残り方が中途半端で見た目にもあまりよろしくない。不安定な感じもする。しかし、雪がもう緩んでいるので転滑落の心配は少ない。
凍結していれば、ロープ、スノーアンカー等が欲しくなる感じだ。どうせ落ちるなら、進行方向右側で、左のコマタ沢側には落ちたくないところだ。兎返しの鎖は出ていた。
少し悪いところを通過して、尾根が広がる。右から小面峰からの尾根が近づいてきているので、山伏峰が近い。でも、空腹感が強いなと思うと、妙に脚が重い。上から単独者が下山してきた。山慣れた感じの方でスタスタと下山していく。11時30分頃には山頂かな?と予想する。空腹で重い脚でノロノロと進む。山伏峰でやや、北に進路が変わる。前方に雪庇が見える。雪庇を擁く雪堤を超えると、山頂まであと僅か。
雪庇の切れ間にネズミが逃げ込む姿を見かける。

山頂付近だが、どうも何処が山頂か良く判らないのでGPSをだす。もう少し北だな。30m位かな?と言っていると、中村さんが標柱を見つけた。
大日岳への稜線、飯豊連峰主稜線、焼峰〜赤津への展望がクリアに望める。方向を南側に転じると、会越の山々が春霞に霞んでいる。
3人だけの山頂で飯豊の絶景に乾杯。フリースを一枚羽織るだけで暖かい。最高の良い日だ。来てよかった。

LTKから無線が入る。12:30〜13:00の間に下山開始を伝える。試しに、HZUさんを呼んでみる。無線機の電源が入っていれば取れる場所だが応答は無かった。作業中なのだろうか?

12:30分下山開始。スタスタ下るが時々雪の切れ間でハマる。尾根が狭まるところで一呼吸。気を引き締める。下りきり烏帽子岩への登り。登りは気が楽。ここから先はほぼ心配な場所もない。
烏帽子岩を降りると基部に幕営跡があった。それ程前のものではなさそうである。先週あたりだろうか?
暑い。汗が目に入る。
岩岳からはほぼ1本調子で下る。諏方さんは所々でフキノトウを摘みながら下る。時々足を止め馬差尾根の取り付きを探すが判らない。沢床からの取り付き場所がどうも限定的なようだ。

15:15分治水ダム到着。振り返ると遠くに蒜場山。
3人で、標高より歩かせる山だよね〜。
いや〜充実感のある山行が出来たと話ながら、プラプラ琴沢のゲートを目指す。
琴沢のゲートに着いて靴を履き替え帰途についた。
久しぶりに沢山歩いて、タップリと汗をかいた。帰途の車中ではこんな日は、餃子にビールだね!という話になる。
熱々の餃子にビールを楽しみに自宅に向かった。

眺望にすぐれた良い山行でした。






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